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【2026年】2月の天文現象
- 投稿日
- 2026.02.01
- カテゴリー
- 星空情報

クレジット:国立天文台
日が沈み空が暗くなり始めた頃、南西から西のやや低い空に土星が見えています。同じ西の空では、水星が20日に東方最大離角となって見頃を迎えますが、土星よりもさらに低い位置です。西側が地平線近くまで見渡せる場所で観察しましょう。すっかり暗くなった宵の時間帯には、天頂から南の空にかけて、冬の星座を彩る明るい星々が多く見られます。その中に混じって、高い空でひときわ明るく輝いているのが木星です。 また2月は、南に低く見つけづらい、りゅうこつ座の1等星カノープスを観察するのに良い時期です。こちらは、南の地平線まで見える空で観察しましょう。
月が水星、土星に接近
クレジット:国立天文台
2月19日から20日にかけて、日の入り後の西の空で月が水星、土星に相次いで接近します。太陽に近く、観察可能な時でも低い空にあるため見づらい水星ですが、2月下旬のこの頃は、ちょうど夕方の西の空で見頃を迎えています。2月19日には、水星のすぐ上に月齢2のいわゆる三日月が見られます。細い月なので必ずしも見やすくはありませんが、夕焼けの残る空に見つけることができると、その下に位置する水星を探すための良い目印になりそうです。また水星よりも高い位置で、やや南より(左より)の空には、土星が見られます。19日には月の方が低い空に見えますが、翌日の20日には月が土星よりも高い位置に移動します。月と土星の位置関係が変わる様子も、合わせてお楽しみください。
夕方の西の空で水星を見つけよう!
クレジット:国立天文台
水星は、太陽系の中で最も太陽に近いところを公転している惑星です。地球から見ると、いつも太陽の近くにあるため、観察しづらい天体の一つです。そんな水星ですが、2月20日の東方最大離角の頃には、見かけ上太陽から少々離れて見えるため、観察のチャンスが訪れます。2月16日から23日まで、日の入り30分後における水星の高度が10度を超えて見つけやすくなるのです。水星は、時間とともに空の低い位置に移動し、やがて沈んでしまうので、日の入り30分後の頃から探し始め、1時間後までの間に観察するとよいでしょう。この時期の西の空には、水星よりも少し高い位置に土星も見えています。さらに、水星よりも先に沈んでしまう低い位置にある金星も、かなり明るく輝いているため、地平線近くまで見通せる場所では見えそうです。もし水星をうまく見つけられないときには、土星や金星を目印に探してみるのもよいでしょう。
月のそばで木星が明るく輝く
クレジット:国立天文台
2月の宵の頃、東の高い空には太陽系最大の惑星の木星が明るく輝いています。2月27日には、月がこの木星に接近します。明るい月と、マイナス2.5等で月に負けない程明るく輝く木星が並ぶ光景は、とても目を引くこととなるでしょう。月が木星に最も近づくのは昼間の時間帯のため、その様子を実際に見ることはできません。しかし、太陽が沈んで空が暗くなり木星が見え始める頃には、月と木星が並んでいる様子を楽しむことができます。その後、時間の経過とともに月は木星から少しずつ離れていきますが、この様子は、日付が変わり3時を過ぎて木星が沈むまで、じっくりと見ることができます。
カノープスを観察しやすい季節到来
クレジット:国立天文台
りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで、全天で2番目に明るい恒星です。しかし、日本の多くの地域ではカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)がたいへん低く、なかなか見られない星として知られています。カノープスを見ることができる北限は、平地では計算上北緯約37.9度となり、おおむね福島県北端付近です。それより北の地域ではカノープスは地平線より上に昇らず、見ることができません。反対に、南に行くほどカノープスの南中高度は高くなり、見やすくなります。夜更け前にカノープスが南中する2月は、カノープスを見つけやすい季節と言えます。よく晴れた夜、南の空が開けた場所でカノープスを探してみましょう。うまくいけば、南の地平線近くの低い空に光る(場所によっては地平線すれすれの)カノープスを目にすることができるでしょう。上の図のように、冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印に、探してみましょう。カノープスは白く輝く恒星です。しかし、空の低い位置に見えるときには地球の大気の影響を受けるため、明るさは実際よりも暗く、色は赤みがかって見られます。中国では、カノープスのことを「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼ぶことがあり、この星を見ると寿命が延びるなど、縁起の良い言い伝えが残されているそうです。
(※国立天文台の記事を一部転載しております)






