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【2026年】8月の天文現象

投稿日
2026.08.03
カテゴリー
星空情報

クレジット:国立天文台

8月はお休みを利用して、山や海、キャンプに出掛けるなど、星空を見上げる機会も多いのではないでしょうか?伝統的七夕や、各地で天体観望会などのイベントも多く開催される時期です。夏の天の川や、七夕の星などをぜひ、観察してみてください。今月は、なかなか見ることができない惑星として知られる水星を見るチャンスもあります。 また、8月中旬には、三大流星群であるペルセウス流星群が極大を迎えます。今年は月明かりの影響がなく、たくさんの流星を見られると期待されます。

スター・ウィークと伝統的七夕

クレジット:国立天文台

毎年8月1日から7日は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。スター・ウィークは多くの人に星空に親しみを感じてもらおうと、1995年から続いているキャンペーンです。8月上旬は全国的に梅雨が明け天候が安定する頃で、星空を眺めるのに適した時季です。毎年スター・ウィークの期間を中心に、全国各地で天体観望会などの関連イベントが開催されます。

太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日にちなんだ、かつての七夕(たなばた)の頃を、国立天文台では「伝統的七夕」と呼ぶことにし、2001年から広くお知らせしています。今年は8月19日が「伝統的七夕」の日にあたります。現在の暦の7月7日は、多くの場合、梅雨のさなかにあたってしまいますが、伝統的七夕の頃は夏空が広がることが多く、星を楽しむのに良い季節です。太陰太陽暦では、日付が月の満ち欠けとほぼ対応していますので、毎年、伝統的七夕の日(太陰太陽暦の7月7日)は、上弦か、またはその少し前になります。今年の場合は、上弦の2日前で、半月よりも少し細い月を見ることができます。夜、晴れていたら、ぜひ星空を見上げて、昔ながらの七夕の空を楽しんでみてください。

水星が西方最大離角

クレジット:国立天文台

水星は太陽に最も近い惑星で、地球から見たときに、太陽から大きく離れることがないため、見るのが難しい天体です。見かけの位置が太陽から最も離れる西方最大離角と東方最大離角の前後は、水星を見る数少ないチャンスになります。水星は8月2日に西方最大離角となり、この前後は日の出前の東北東の低空で見つけやすくなります。東京を例にとると、日の出30分前の水星の高度が、1日から8日にかけて10度を超えます。他の地域でも大きな違いはありません。

水星よりも少し空の高い空には赤みを帯びた特徴的な惑星である火星が見えます。また、近くには、ふたご座や、オリオン座といった明るい星々も目印になるでしょう。とはいえ、白みはじめた空の中では、星を探すのも難しくなります。そこで、双眼鏡を使うと見つけやすくなるでしょう。ただし、太陽を双眼鏡で見ることのないよう、日の出の前には必ず、観察を終えるようにしてください。

ペルセウス座流星群が極大

クレジット:国立天文台

三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が見頃を迎えます。2026年のペルセウス座流星群の活動(注1)は、8月13日11時頃に極大(注2)となることが予想されています。日本では昼間にあたり、この時間帯に観察することはできませんが、その直前となる13日未明を中心に多くの流星が見られそうです。また極大の8月13日が新月で、月明かりの影響を全く受けることがないという好条件ですので、ぜひ観察してみましょう。

普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、12日の夜から13日未明にかけてと、13日夜から14日未明にかけての2夜です。いずれの夜も、21時頃から流星が出現し始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれて流星の数が多くなると予想されます。最も多く流星が見られるのは、13日の夜明けの頃(東京では3時台)と考えられ、空の暗い場所での流星数は1時間あたり35個程度が期待されます(注3)。14日の夜明けの頃にも比較的多くの流星が見られそうで、同様に1時間あたり30個程度と予想されます(注3)。

流星は、放射点(注4)を中心に放射状に出現します。ただし、放射点付近だけでなく、空全体に現れます。いつどこに出現するかも分かりませんので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。事故に遭わないよう十分注意し、マナーを守って観察をしてください。

(注1)「流星群が活動する」とは、その流星群に属する流星が出現することをいいます。また、「流星群の活動が活発になる」とは、その流星群に属する流星の数が多くなることです。

(注2)流星群の「極大」とは、流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期をいいます。ある場所で見える流星の数には、流星群自体の活動の活発さだけでなく、その場所での放射点の高度や月明かりなども影響します。そのため、極大の日時と、それぞれの場所で多くの流星が見える日時とは、必ずしも一致しません。また近年は、予想された極大とは別の時間帯に、一時的に流星数が増加することもあります。

(注3)街明かりの中で観察したり、極大ではない時期に観察したりした場合には、見ることのできる流星の数は何分の1かに減ってしまうことがあります。一方、目のよい人や、流星観測の熟練者が観察した場合には、2倍以上の数の流星を観察できることがあります。

(注4)「放射点」とは、流星群の流星が、そこから放射状に出現するように見える点です。流星は放射点から離れた位置で光り始め、放射点とは反対の方向に移動して消えます。流星の数は放射点の高度が高いほど多くなり、逆に低いほど少なくなります。放射点が地平線の下にある時間帯には流星の出現は期待できません。また、放射点は概念上のものですので、目で見てそこに何かが見えるわけではありません。

月が金星に接近

クレジット:国立天文台

8月16日、月齢3.4の細い月が、西の空で金星と近づきます。金星は、この前日の15日に地球から見て、見かけの位置が太陽から最も離れる、東方最大離角となり、西の空で非常に明るく輝いています。まだ明るさの残る空でも見つけることができますので、細い月と金星のランデブーを楽しんでみましょう。

(※国立天文台の記事を一部転載しております)

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