星空新着情報 Starry News
【2026年】5月の天文現象
- 投稿日
- 2026.05.07
- カテゴリー
- 星空情報

クレジット:国立天文台
5月の宵の空は、春の星座たちがよく見える時期になりました。頭の真上より少し北側に見える北斗七星から、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカへとたどる春の大曲線を目印に、春の星座を探してみましょう。日の入り後の西の空には、明るい惑星の木星と金星が輝いています。細い月が19日には金星に、20日には木星に接近して見えます。日の出前の東の空には、土星が見え始めてきましたが、上旬ではまだ高度が低く、下旬の方が観察はしやすいでしょう。2026年5月は2日と31日が満月となり、同じ月に2回満月が見られます。そのうちの31日は2026年最遠の満月です。
月が金星と木星に接近
クレジット:国立天文台
5月の日の入り後、西の空の高い位置には木星が、低い位置には宵の明星とも呼ばれる金星が見えます。
19日には、三日月が金星に接近します。三日月は繊細な形のため、月よりも先にマイナス3.9等で輝く金星の方が目に留まるでしょう。
20日には、前日の三日月よりも少しだけ太くなった月が木星に接近します。マイナス1.9等の明るさで輝く木星と細い月が並ぶ様子は見栄えのすることでしょう。
2026年 地球から最も遠い満月
クレジット:国立天文台
地球の周りを公転する月の軌道は楕円形(だえんけい)をしているため、地球と月との距離は常に一定ではありません。図は、月の地心距離(注1)が周期的に増減する様子を表しています。さらに、月の軌道も太陽や地球などの重力を受けて変化するなど、複雑な仕組みが働いているため、1公転の中で最近・最遠となるときの距離も一定ではなく変化しています。満月や新月となるタイミングを重ねると、図のように毎回異なる距離で起こっていることがわかります。
5月は2日と31日に2回、満月があります。31日は、2026年中で地球から最も遠い位置で満月になります。
月は5月31日17時45分に満月(望)となり、翌日の6月1日13時33分に遠地点(注2)を通過します。31日の満月のときの地心距離は約40万6000キロメートル、月の視直径(注3)は約29分25秒角です。
2026年に最も地球に近い位置で起こる満月は12月24日で、この時の地球からの地心距離は約35万7000キロメートル、月の視直径は約33分29秒角です。5月31日の満月は、12月24日の満月に比べて視直径が約12パーセント小さい(面積は約23パーセント少ない)のです。数字で見ると、ずいぶんと大きな違いに思えるでしょう。しかし、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、夜空の月を眺めただけで大きさや明るさの違いに気づくのは難しいでしょう。
(注1)地心距離:地球の中心と天体の中心(この場合は月の中心)の間の距離。実際には私たちは地表から月を見ているため、地心距離が同じであれば、頭の真上近くに見える月は地平線近くに見える月よりも、地球の半径分(約6400キロメートル)私たちに近いことになります。
(注2)近地点・遠地点:1公転の間で月が地球に最も近づく点を「近地点」地球から最も遠ざかる点を「遠地点」といいます。
(注3)視直径:天体の見かけの大きさで、角度で表します。このページで示している視直径は地心距離に基づいて計算しています。
(※国立天文台の記事を一部転載しております)






